痔とは、肛門付近の病気を総称したもので、いぼ痔、切れ痔、穴痔等の種類があります。中でも、最も多いのは、いぼ痔です。 いぼ痔は肛門付近にできた静脈のかたまりで、日本人の6~7割の人たちは持っていると言われています。自覚症状がない限りは治療の必要はありません。しかし、排便時の出血、脱肛(肛門の外にいぼ痔が飛び出してくること)、疼痛等の症状が出てきた場合は治療の対象となります。
手術は、腰椎麻酔をかけて、いぼ痔を切り取ってしまう方法が一般的ですが、この方法では、約2週間の入院が必要な上、麻酔のリスクなどを伴います。
そこで、当院では、外来で痔核結紮術という治療を行っています。これは、いぼ痔を輪ゴムのようなものでくくってしまう方法で、この方法だと全く痛みは伴わないので麻酔の必要はなく、また下剤等の面倒な前処置も不要です。
総ての処置は15分程で、処置後すぐに帰宅できます。
処置後の手入れも不要です。